かぞくの おこづかい ガイド

子どもの お小遣いの ルール
— 「足りなくなったら どうする?」を先に決めておく

お小遣いのルールというと、金額や渡す日を思いうかべます。このページでは、その先の 「足りなくなったとき」 を取り上げます。公的な調査には、足りなくなった経験と、そのとき子どもがどうしたかが、学年別に出ているからです。

数字は、すべて 金融広報中央委員会「子どものくらしとお金に関する調査(第3回)2015年度調査」 から写したものです。調査の時期は 2015年12月〜2016年3月、回答数は 50,149。10年前の数字です。

2026-10-28 公開 · 運営: TechAthletes

1. 足りなくなったことが「ある」は、小学生で4〜5割、中学生・高校生で5〜6割

おこづかいが不足した経験をみると、「ある」(「よくある」と「ときどきある」の合計)は、小学生低学年・中学年で4割強、小学生高学年で約5割、中学生・高校生で5~6割となっている

出典: 同調査 紙面12ページ(PDF 15ページ目)・図表17

図表17 おこづかいが不足した経験(%)
学年よくあるときどき あるない無回答
小学 低学年9.033.937.519.6
小学 中学年8.035.942.813.4
小学 高学年9.938.543.08.6
中学生17.936.132.813.2
高校生24.140.525.69.8

「よくある」と「ときどき ある」を足すと、小学 低学年 42.9・中学年 43.9・高学年 48.4・中学生 54.0・高校生 64.6 です。小学 低学年は無回答が 19.6 と多いことにも注意してください。原文は帯グラフで、値の位置はPDFの図を画像で開いて確かめ、各行の合計が100(±0.1)になることも確かめました。

2. 小学生は「がまんする」、次が「お手伝いをして もらう」

おこづかいが不足したときの対応をみると、小学生では、「買いたいものを、がまんする」が最も多く、5~6割となっている

出典: 同調査 紙面12ページ(PDF 15ページ目)・図表18

図表18 おこづかいが不足したときの対応・小学生(%)
対応低学年中学年高学年
買いたいものを、がまんする53.361.662.0
お手伝いをして、「おこづかい」をもらう24.222.117.6
「おこづかい」をもらう(ほしいといえばもらえる)7.16.19.8
その他12.18.810.2
無回答3.31.30.4

小学生への選択肢に「前借り」「借りる」はありません。中学生・高校生とは、聞いている選択肢がちがいます。

3. 中学生・高校生は「次まで節約」。前借りは約1割

おこづかいが不足したときの対応を中学生・高校生についてみると、「次の『おこづかい』までがまんし、節約する」(今回調査で新たに設定)が最も多く、4割前後となっている。

出典: 同調査 紙面12〜13ページ(PDF 15〜16ページ目)・図表19

図表19 おこづかいが不足したときの対応・中学生と高校生(%)
対応中学生高校生
「おこづかい」で買いたいものをあきらめる7.55.4
次の「おこづかい」までがまんし、節約する40.436.8
手伝いやアルバイトなどをして、お金を手に入れる4.36.2
親などの保護者や祖父母などからお金をもらう15.113.7
貯めておいた「おこづかい」やお年玉などのお金を使う15.319.6
次の「おこづかい」(翌月分など)を前借りする9.310.2
親などの保護者・兄弟姉妹から借りる5.55.6
友達から借りる0.60.8
無回答2.11.5

「前借り」と「保護者・兄弟姉妹から借りる」を足すと、中学生 14.8・高校生 15.8 です。帯グラフの細い区間(4.3・6.2・0.6・0.8)は、図の引き出し線をたどって、どの選択肢の値かを確かめました。

4. ルールで先に決めておける3つ

調査の選択肢は、そのまま 「足りなくなったとき、家ではどれを認めるか」 の項目として使えます。どれがよいかは、調査には書かれていません。ここでは、項目を並べるだけにします。

① がまんする(次の お小遣いまで待つ)

小学生では5〜6割、中学生・高校生では「あきらめる」と「節約する」を合わせて4〜5割がこれを選んでいます。足りなくなったら待つ、を家の決まりにするかどうか。

② お手伝いで足す

小学生の 17.6〜24.2% が「お手伝いをして、おこづかいをもらう」と答えています。足すなら、どのお手伝いが いくらかを先に決めておくと、その場で金額を話し合わずにすみます。

③ 前借り・借りるを認めるか

中学生・高校生の約1割が「前借りする」と答えています。認めるなら、次の お小遣いから いくら引くか、認めないなら だれから借りるのも なしか。友達から借りるのは 0.6〜0.8% と少数です。

なお、お小遣いを 何かの条件つきにしている家庭は少数です(中学生の 14.9%・高校生の 8.8% が「家の仕事をすることが条件」。3本目のページの6章)。

5. このアプリでの記録のしかた

かぞくの おこづかい(ブラウザ版)には、「前借り」という専用の機能はありません。入るのは、おてつだいの記録(もらった分)と、おうちの人が入れる「つかった きろく」です。のこりは「もらった分 − つかった分」です。

のこりより多い金額を「つかった きろく」に入れると、記録する前に確かめる画面が出ます。そのまま記録すると、のこりは マイナスで出ます。前借りを認める家なら、マイナスのまま次の お手伝いで戻していく、という使い方になります。

つかった きろくの確認画面。いまの のこりは ¥290 です。¥400 を きろくすると -¥110 になります。このまま きろくしますか? と出ている
のこり ¥290 のときに ¥400 を入れたところ(実画面)。「キャンセル」で戻れます。
もらった ¥540、つかった ¥650、のこり -¥110。のこりが マイナスです と赤字で出ている
そのまま記録したあと(実画面)。のこりは -¥110 と出ます。

名前と金額は撮影のために入れた例です。利息・返す日・返済の予定を入れる欄はありません。「つかった きろく」はブラウザ版だけの機能で、App Store 版(1.0)には入っていません。

お手伝いごとの金額は、おうちの人が自由に入れて、あとから変えられます。金額をアプリが決めたり、すすめたりはしません。

6. 「幼児」「5歳」のルールに、この調査は答えていない

検索では「幼児 お小遣い ルール」「5歳 お小遣い ルール」も出てきます。ただ、この調査の対象は 小学1年生からで、小学校に入る前の子どもは入っていません。未就学の子どもについては、このページで引ける数字がありません。

7. ブラウザ版をためす

インストールは いりません。ぜんぶ無料です。おうちの人は Google でログインします。ログインしないで使うと、記録はその端末のブラウザの中だけに保存されます。

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出典

このページで書いていないこと

「前借りは認めるべき」「がまんさせるべき」という答えは書いていません。調査にも書かれていないからです。ルールを決めると子どもがどう変わるか、という効き目も書いていません(測っていないため)。このアプリを使っている家庭の数・評価の点数も書いていません。画面の名前と金額は撮影用の例で、だれかの家庭の実際の金額ではありません。