子どもの お小遣いの ルール
— 「足りなくなったら どうする?」を先に決めておく
お小遣いのルールというと、金額や渡す日を思いうかべます。このページでは、その先の 「足りなくなったとき」 を取り上げます。公的な調査には、足りなくなった経験と、そのとき子どもがどうしたかが、学年別に出ているからです。
数字は、すべて 金融広報中央委員会「子どものくらしとお金に関する調査(第3回)2015年度調査」 から写したものです。調査の時期は 2015年12月〜2016年3月、回答数は 50,149。10年前の数字です。
1. 足りなくなったことが「ある」は、小学生で4〜5割、中学生・高校生で5〜6割
おこづかいが不足した経験をみると、「ある」(「よくある」と「ときどきある」の合計)は、小学生低学年・中学年で4割強、小学生高学年で約5割、中学生・高校生で5~6割となっている
出典: 同調査 紙面12ページ(PDF 15ページ目)・図表17
| 学年 | よくある | ときどき ある | ない | 無回答 |
|---|---|---|---|---|
| 小学 低学年 | 9.0 | 33.9 | 37.5 | 19.6 |
| 小学 中学年 | 8.0 | 35.9 | 42.8 | 13.4 |
| 小学 高学年 | 9.9 | 38.5 | 43.0 | 8.6 |
| 中学生 | 17.9 | 36.1 | 32.8 | 13.2 |
| 高校生 | 24.1 | 40.5 | 25.6 | 9.8 |
「よくある」と「ときどき ある」を足すと、小学 低学年 42.9・中学年 43.9・高学年 48.4・中学生 54.0・高校生 64.6 です。小学 低学年は無回答が 19.6 と多いことにも注意してください。原文は帯グラフで、値の位置はPDFの図を画像で開いて確かめ、各行の合計が100(±0.1)になることも確かめました。
2. 小学生は「がまんする」、次が「お手伝いをして もらう」
おこづかいが不足したときの対応をみると、小学生では、「買いたいものを、がまんする」が最も多く、5~6割となっている
出典: 同調査 紙面12ページ(PDF 15ページ目)・図表18
| 対応 | 低学年 | 中学年 | 高学年 |
|---|---|---|---|
| 買いたいものを、がまんする | 53.3 | 61.6 | 62.0 |
| お手伝いをして、「おこづかい」をもらう | 24.2 | 22.1 | 17.6 |
| 「おこづかい」をもらう(ほしいといえばもらえる) | 7.1 | 6.1 | 9.8 |
| その他 | 12.1 | 8.8 | 10.2 |
| 無回答 | 3.3 | 1.3 | 0.4 |
小学生への選択肢に「前借り」「借りる」はありません。中学生・高校生とは、聞いている選択肢がちがいます。
3. 中学生・高校生は「次まで節約」。前借りは約1割
おこづかいが不足したときの対応を中学生・高校生についてみると、「次の『おこづかい』までがまんし、節約する」(今回調査で新たに設定)が最も多く、4割前後となっている。
出典: 同調査 紙面12〜13ページ(PDF 15〜16ページ目)・図表19
| 対応 | 中学生 | 高校生 |
|---|---|---|
| 「おこづかい」で買いたいものをあきらめる | 7.5 | 5.4 |
| 次の「おこづかい」までがまんし、節約する | 40.4 | 36.8 |
| 手伝いやアルバイトなどをして、お金を手に入れる | 4.3 | 6.2 |
| 親などの保護者や祖父母などからお金をもらう | 15.1 | 13.7 |
| 貯めておいた「おこづかい」やお年玉などのお金を使う | 15.3 | 19.6 |
| 次の「おこづかい」(翌月分など)を前借りする | 9.3 | 10.2 |
| 親などの保護者・兄弟姉妹から借りる | 5.5 | 5.6 |
| 友達から借りる | 0.6 | 0.8 |
| 無回答 | 2.1 | 1.5 |
「前借り」と「保護者・兄弟姉妹から借りる」を足すと、中学生 14.8・高校生 15.8 です。帯グラフの細い区間(4.3・6.2・0.6・0.8)は、図の引き出し線をたどって、どの選択肢の値かを確かめました。
4. ルールで先に決めておける3つ
調査の選択肢は、そのまま 「足りなくなったとき、家ではどれを認めるか」 の項目として使えます。どれがよいかは、調査には書かれていません。ここでは、項目を並べるだけにします。
① がまんする(次の お小遣いまで待つ)
小学生では5〜6割、中学生・高校生では「あきらめる」と「節約する」を合わせて4〜5割がこれを選んでいます。足りなくなったら待つ、を家の決まりにするかどうか。
② お手伝いで足す
小学生の 17.6〜24.2% が「お手伝いをして、おこづかいをもらう」と答えています。足すなら、どのお手伝いが いくらかを先に決めておくと、その場で金額を話し合わずにすみます。
③ 前借り・借りるを認めるか
中学生・高校生の約1割が「前借りする」と答えています。認めるなら、次の お小遣いから いくら引くか、認めないなら だれから借りるのも なしか。友達から借りるのは 0.6〜0.8% と少数です。
なお、お小遣いを 何かの条件つきにしている家庭は少数です(中学生の 14.9%・高校生の 8.8% が「家の仕事をすることが条件」。3本目のページの6章)。
5. このアプリでの記録のしかた
かぞくの おこづかい(ブラウザ版)には、「前借り」という専用の機能はありません。入るのは、おてつだいの記録(もらった分)と、おうちの人が入れる「つかった きろく」です。のこりは「もらった分 − つかった分」です。
のこりより多い金額を「つかった きろく」に入れると、記録する前に確かめる画面が出ます。そのまま記録すると、のこりは マイナスで出ます。前借りを認める家なら、マイナスのまま次の お手伝いで戻していく、という使い方になります。
名前と金額は撮影のために入れた例です。利息・返す日・返済の予定を入れる欄はありません。「つかった きろく」はブラウザ版だけの機能で、App Store 版(1.0)には入っていません。
お手伝いごとの金額は、おうちの人が自由に入れて、あとから変えられます。金額をアプリが決めたり、すすめたりはしません。
6. 「幼児」「5歳」のルールに、この調査は答えていない
検索では「幼児 お小遣い ルール」「5歳 お小遣い ルール」も出てきます。ただ、この調査の対象は 小学1年生からで、小学校に入る前の子どもは入っていません。未就学の子どもについては、このページで引ける数字がありません。
7. ブラウザ版をためす
インストールは いりません。ぜんぶ無料です。おうちの人は Google でログインします。ログインしないで使うと、記録はその端末のブラウザの中だけに保存されます。
かぞくの おこづかいを ひらくブラウザだけで つかえます
出典
- 知るぽると 金融広報中央委員会「子どものくらしとお金に関する調査(第3回)2015年度調査」(2016年6月29日)。調査の時期 2015年12月〜2016年3月・290校・回答数 50,149。
調査結果のPDF(知るぽると)
取得日 2026-10-28。使ったのは 紙面12〜13ページ(PDF 15〜16ページ目)の 図表17・18・19。 - 調査の回の一覧(第1回 平成17年度・第2回 平成22年度・第3回 2015年度):
子どものくらしとお金に関する調査(知るぽると)
取得日 2026-10-21。
このページで書いていないこと
「前借りは認めるべき」「がまんさせるべき」という答えは書いていません。調査にも書かれていないからです。ルールを決めると子どもがどう変わるか、という効き目も書いていません(測っていないため)。このアプリを使っている家庭の数・評価の点数も書いていません。画面の名前と金額は撮影用の例で、だれかの家庭の実際の金額ではありません。